前のエントリで柏木さんが「子供もの」と言ってますが、その言葉で木下が連想するといったら山田南平の「オトナになる方法」です。
10才の小学生男子と17才の女子高生の恋愛模様を中心に、彼らを取り巻く小学生たちを描いたラブコメ漫画。登場人物たちの目まぐるしい成長と共に(心も体も成長期!)、山田南平にとっても初期の代表作であるので、作者の成長もひしひしと感じられる一作です。
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既に各所で評判いいですが、「競技かるた」に熱中する高校生たちを描いた末次由紀さんによる青春漫画「ちはやふる」がすごくおもしろかったです。
「競技かるた」というジャンル(これが予想以上にスポ根なんですよ!しかし歌の意味を読み解いたりと、やっぱり文系な側面も持ち合わせていたり)の珍しさからくる新鮮味と、かるたを通じて仲良くなったメインの3人の絆がとても丁寧に描かれているのが非常に良い!良い良い!
その3人が進学や転校の関係で離ればなれになる時に、主人公のちはやが泣きながらも言う「あたしたちにはかるたがあるから、また会えるんじゃないの?」というセリフが、「のだめ」でシュトレーゼマンが千秋に言う「僕たちは音楽でつながっている」的な。友達とか恋人とか家族とか子弟とか同僚とか、既存の人間関係の枠を越えた、とても深いものだと私は思うんですよね(ちょっとストイックすぎるのかもしれないんですがねー)(でも、環境が変わっても、それさえ続けていれば繋がっていれるっていう・・そんな共通項があったら素敵じゃないですか!)(まぁ、そのメイン3人は「男2×女1」という王道のドリカム形式なので、今後三角関係になるんだろうとは思うんですがねー)
先日2巻が発売になり、物語はやっとイントロダクションが終わったところ。また1つ追い
かけたい漫画が増え感じです。
ちなみに、以前「のだめ」キッカケでクラシックのCDを3桁ほど買い漁ったり、「おおきく振りかぶって」キッカケで甲子園を見に行った私は、今度は「ちはやふる」キッカケで百人一種のあれこれについて勉強しています。
自分でも単純だとは思いますが、漫画のおかげで世界が確実に広がっていっているわけです!
BGM:neco眠る
(私事ですが、今週の日曜日に新大久保のEARTH DOMという場所で、neco眠るという素晴らしいバンドのレコ発イベントをやりまーす!とにかく、心で聞いてほしいバンド。よろしければ、ライブ動画をば)
ややこしいことは1週間に一度しか考えられない。
週刊『モーニング』上で月1連載されている(これもややこしい)よしながふみ作品『きのう何食べた?』を見ながらサラダを作る。1連載分のストーリーの大半が料理のレシピというこの作品の必要性はおいておくとしても、便利な亊は間違いない。
大根細切りにほたて缶とマヨネーズ、醤油。大根細切り作業のめんどくささがなければ最高。
モーニング | 連載マンガの部屋 きのう何たべた?
先日、私がの中でとびっきりに楽しみにしている志村貴子の『放浪息子』の8巻が出た。登場する子達(もはや「キャラクター」と呼ぶ距離感ではない)のそれぞれの思いに細々と同調し、文字通り一喜一憂してしまう。単行本8巻分で蓄積された話の中で、すっかり一人一人の子に愛情をもってしまった。これぞ「子供もの」の醍醐味、と痛感する。葛藤してすくすくと育つのだ子供達よ、とかなんとか思いながら読む読む。
しかし、悠長に楽しく読み進めていたためこのマンガの本質をすっかり忘れていて、8巻の最後で見事にのん気な気分を撃ち落とされた。すっかり油断していた自分をうらめしくも思い、限りなく凹む。こんなに次の巻が待ち遠しくて恐ろしい展開も久々だ。
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最近一緒に住むことになった同居人のマンガ(果てしなく男臭いラインナップ)の中に新井英樹作品を見つけ、思わず『ザ・ワールド・イズ・マイン』と『キーチ!!』を単行本で全巻読みとおしてしまった。『ザ・ワールド・イズ・マイン』は話の規模や圧倒的なカリスマ性を持つキャラクターとそれに翻弄される人々、そしてそこで展開される残虐な数々のできごとなど、そのテーマの全ての要素において密度が濃い。読み手の考えを圧倒してゆく作品、とでも言えばいいだろうか。さすが代表作のひとつと言われるだけある。
それに対して『キーチ!!』はもう少し世界が読み手に近い。実際に身近にある出来事ようにも感じられるし、主人公の「キーチ」が幼児期、少年期を越えて、身の回りの悪と戦う様子がわかりやすくに描かれている。内容がキャッチーでありながら本質の深さは損なわれていない。そしてなによりも私みたいな小心者には『ザ・ワールド・イズ・マイン』より安心して読むことができる。(前者はちょっと動揺しながら読み進めてしまう。手で目の前を隠しながらも、その隙間から見る感じ)。
そんなポイントだけを考えながら読み終えつつ、きっと『キーチ!!』より『ザ・ワールド・イズ・マイン』のほうが世の中的にはいわゆる「名作」なんだろうな、となんとなしに思う。確かにこれだけ強烈に世界が描かれた作品を、学生などの多感な時期に読んじゃったらけっこう心が揺らぐだろうし、影響も受けるだろう。
でも私は『キーチ!!』のほうが好きだ。
『キーチ!!』に限らず「子供もの」は面白い。正確に言うと主人公を子供の頃から描いている作品だ。『キーチ!!』以外で私が読んだ作品だと曽田正人の『昴』、『capeta』などがあげられるのだが、天才が何故にそうなったのか、生まれつきなのか育った環境なのか、はたまたその両方なのか。そこに焦点があてられているこれらの作品が持っている魅力は凄まじい。連載2話目のフラッと出てきた主人公が作り出す軌跡と、子供のころから見守ってきたキャラクターが掴む念願の夢。どちらが心躍るかはどう考えても明確だ。
しかし、ある意味でそこを描くのは技術的にもキャリア的にも難しい。前者はもちろん主人公が成長する途中の発見や葛藤をどう描くかというところだが、後者は現実的に言ってしまうと担当や出版社のオーケーがでるかというところになる。子供の頃から描く、という長い道のりを読者の支持を集めつつ続けていくということは、ある程度のマンガ力を見せ付けないと実現しない舞台ともいえる。
話を戻すと、『ザ・ワールド・イズ・マイン』の終盤には散々暴れた主人公の幼年期について、まるで走馬灯か追記か何かのようにその情景が描かれている。そこを読むと、主人公の突飛な正確にある程度納得が行くのだが、読んだときになんとなく、「この部分を描かなくても、きっとこのマンガはキレイに完結できるのに」という腑に落ちない印象がもった。でもそれと同時に頭の反対側では「でも、ココが実は作者が書きたかった部分なのではなかろうか。」とも思ったのだ。ただの思いつきだから正しいのかは知らないけど、その後に『キーチ!!』が生まれたことを考えるとあながち外れていないのではないかとも思うのだ。
気がつくといつの間にかこのTOKYOHELLOZウェブの中にWORKSページができていた。他にもたくさんあると思われる数々のエディトリアルワークスの中で、ピックアップ掲載されている『漫画喫茶S』を発見。私たち+ゲストの井戸端会議は毎回こんな感じでデザインされてます。
上の2つはごく一部なので下記リンクからどうぞ
|| DESIGN WORKS / TOKYOHELLOZ ||
(リンク先上部メニューのEDITORIALをクリック)
このブログではちゃんと紹介していませんでしたが(すみません)、第6回のゲストは下北沢の名物漫画読み「東方力丸」さんです。早稲田の謎の格安居酒屋でわっしわっしと話しております。力丸さんの初舞台から、好きな少女マンガ、漫画読みという仕事についてまでがっつりとうかがっております。真面目にインタビューしてますので是非一読を。
たくさん手元に溜まってきたマンガニュース。
そういえばトップランナーで西原理恵子さんの観覧募集してました(募集〆切は10月27日)。

近状:安野モヨコ『オチビサン』で英語の勉強
(見開きの各ページに、同じ話の日本語版/英語版が載ってるんです)
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先日、次回の「漫画喫茶S」用のネタを探しに地元のBOOK OFFへ行った時に、いわゆるフラワー・コミックス界隈の、少女コミック周辺で連載しているような、「私たちのリアル!」的な漫画をいくつか読んだのですが、最近の若者文化に全くついていけない自分を再確認して立ち読みしながらマジ泣きしました(マジで)
(自分基準でしか考えられないのも問題ですが、でもやっぱり恋愛漫画における最重要要素は「共感」ですよね!?)
高校時代、金原ひとみが「蛇にピアス」で芥川賞を取った時に、「これをスタンダードだと思われて、おっさんとかに“今の若者は~”なんて我が物顔で語られるのは嫌だなぁ」と思ったものですが、いやいやいやいや、遅れてるのは私だけでした・・。
BGM:Sky High / ゴスペラーズ
(今週からスタートしたアニメ版「のだめカンタービレ(巴里編)」の主題歌。メロディがラフマニノフのピアノ・コンチェルト2番からの引用っていう!・・なんだか色々力技)
木下嬢が前のエントリで書いていますが、私もいくえみ綾さんは『バラ色の明日』派です。
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自分の時代が移り変わったのにマンガの中の時代は変わっていないとか、もしくはその逆とか。そういった現象ってけっこうありがちですが、最近の私は新井英樹の『愛しのアイリーン』を集めにかかりつつ、そういった衝動に駆られております。
この作品は私が小学生の時にビックコミックスピリッツの本誌で読んでいたのですが、子どもには色々と描写が激しかったためか、ストーリーのほとんど記憶から消えており、コミックスを読み直すとその記憶の穴が埋まっていく感じが非常にめずらしくて楽しい逸品。1巻と4巻だけ手元にあるというこのどうしようもない状況からどうやって抜け出そうかと日々考えています。(全6巻で絶版、一度復刊されたもののそれもまた絶版)
それとはまた別に7年ぶりに『ハーメルンのバイオリン弾き』が復活とか、魔方陣グルグルの続編がウェブで連載されるとか(共に月間少年ガンガン連載作品)、時代のギャップにつぶされそうになる話ばっかりで微妙な気持ちになることもしばしば。
マニアックな話ばかりですみません。
でも、比較的最近の作品だと思っていた『ONE PIECE』ですら既に11年目。『ジョジョ』だって20年越えで連載中。高橋留美子先生なんかはデビュー30周年なわけでそれだけの期間、マンガを書き続けているという事実だけで本当に天職なんだな、とぼやぼやと思う。すごい、とかじゃなくてもう驚異的な世界だ。見習うことはたくさんあるんだろうな。
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そういえば阿佐ヶ谷ロフトで10月2日にいましろたかしと長尾謙一郎が『マンガの描き方』っていうイベントをやるって聞きました。そのコンビでどこまで初歩に戻るのかが気になるところです。

高校時代、いくえみっ子でした(いくえみとは、言わずと知れたいくえみ綾先生のことであります!)
未だに新刊が出たら必ず買いますし、かれこれ7年くらい?少女マンガ村の住人である私が、おそらく一番長く追いかけている漫画家さんであります。
で、今週もたまたま本屋さんに行ったら『潔く柔く』(Cookieにて連載中)の最新刊が並んでいたのでモチロン購入したわけですが、もうね、なんだかね、見込みのない片思いに刹那的にのめりこむ主人公をはじめ、登場人物たちのセリフがするすると頭の中を通り過ぎてゆき、悲しいことにちっともピンとこなくてね・・。
例えば、いくえみが年齢と共に作風もゆるやかに変化してゆくような作家(特に少女マンガに関してはこういう場合の方が多いと思うんですけど)だったらまた違ったんでしょうけど、常にその時代にリンクした物語を描くことのできる非常に器用な(むしろ、器用すぎる!)方なので、いくえみをつまらなく感じる時ってのは、むしろ読者側の変化なんじゃないかと思います。
だからいつかはこういう日が来る事はわかっていたけど、わかっていても寂しいんだってばヨ・・と、こんな時間まで旧作を読みながら1人で酒を飲んでるわけです(現在、AM6時)。
しかし、その時その時の少女たちが、いくえみ作品に胸焦し、「いくえみの漫画に出てくるような男の子と付き合いたい!」と声高に叫び(とりあえず自分の高校ではこれが合い言葉でした)、青春時代をいくえみと共に過ごしてゆく・・逢瀬は一瞬でも、素晴らしいことなのかもしれませんねぇ。
(こうやってぶうたれつつも、中期の名作である『バラ色の明日』約9年ぶりとなる新作が、12月発売の別冊マーガレットに掲載されるそうで、それはここ最近でも特に私を盛り上がらせたニュースであります!)
そういえばWEBでマンガが読めるサイトが増えてきた。長いストーリーものは少なくて、1ページだったり4コマなどが多い。今まで見つけたものを列挙。
▼今日マチ子のセンネン画報
http://diary.jp.aol.com/juicyfruits/
光の描き方がすごくきれい。
今年になって単行本になってます。
でも、本だとモノクロになってしまっているのでウェブのほうがオススメ。
▼水曜日
http://suiyohbi.exblog.jp/
1ページ完結の非モテ女子漫画。
毎日ちょこちょこ読みたい感じ。
▼Agar
http://ptpt.x0.to/pp/
青年と人魚(っぽい何か)の話がかわいい。
どこかのサイトに高野文子と比較した考察が載っていた記憶あり。
▼オモコロ漫画
http://comic.omocoro.jp/
オモコロ編集の5人が書いている。
どの人の漫画が好みかで何かが左右される気がする。
モテ、非モテとかそのあたりだろうか。
私は月岡さんの作品が好きです。
▼清野とおる未収録漫画集
http://bccks.jp/viewer/13302/
清野のブログの清野先生の作品集がBCCKSでアップされてます。
上記の作品群とは違い、これは既に雑誌に掲載されているものです。
▼タイの漫画家ウィスット・ポンニミットことタム君もBLOGで公開中。
http://web.mac.com/wisut/wisut/hesheit/hesheit.html
まだまだたくさんありますがひとまずこの辺で。
余談1
いがらしみきおの『SINK』、さそうあきらの『マエストロ』は
WEBから単行本になった作品でした。
余談2
・スクエア・エニックスがガンガンONLINEスタート
http://www.square-enix.com/jp/magazine/ganganonline/
スピリッツとヤンサンが以前から告知があった通りほぼ合併。休刊したヤンサンから連載陣がなだれこみ、おまけの小冊子とあわせて900ページ越えのボリュームになってます。既にネット上では意見が色々と飛び交っていますがどちらかというと肯定派の意見が多いみたいです。私はスピリッツしか読んでいませんでしたが特に反対意見はなし。主に読んでいる作品がほぼ生き残ったのが単純な理由です。
余談ですが、この夏からはじまった朔ユキ蔵の新連載『セルフ』のスローペースに早くも嫌な予感がしています。また長くかかるんだろうなぁ。ハイテンションな作風とじわじわと見せる作品のミックス作品があったらおもしろそうなのに。ちなみにこれは昨今の古谷実作品にも思う事で、そろそろ別の展開の作品が読みたいと願うのが正直な気持ちです。
ところでうっかり見落としがちですが、いっちばん後ろの方のコラムで大橋先生の対談とイラストの連載がスタートしてます。
こちらお見逃しなく!
独自の道を疾走するマンガ家・大橋裕之の世界 : 日刊サイゾー
大橋さんかっこいいよね、目が死んでるけど。
余談:
「のだめ」の休載が寂しい。
柏木さ〜ん!
なんで石黒正数の感想、書いてくれないんですかー!!
